こんにちは。ハピネコ(@happyneconyc)です。
ニューヨークのマンハッタンから、ニュージャージーに引越して早2年。なんだかあっという間でした。
最近、私たちと同じくマンハッタンのFinancial District からの引越しを検討している方から、ニュージャージーに引越して良かったかどうか、ご質問をいただいたので、実際どうなのか記事にしてみました。似たような状況にある方への参考になればと思います。
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Contents
いきなり結論:ニュージャージーが大好きになった
私はずっとニューヨークが大好きで移住を決めましたが、ニュージャージーに引越した今では、ニューヨークと同じくらいニュージャージーが大好きになりました。
1人でニューヨークに来て、その後夫に出会って結婚して、となると、移住当初と暮らし方がだいぶ変わりました。
1人の時よりももっとスペースが必要だし、家での過ごし方やイベントのあり方も家族重視に変わり、さらにパンデミックによって働き方や価値観も大きく変化したので、自分が感じる〈心地よさ〉が、トレンドなどを追いかける楽しさや高揚感よりも、自分たち軸での内面の豊かさを求める方向へと大きくシフトしていきました。
そんな心理的な変化もあったため、ニュージャージーでの暮らしは私にピッタリとフィットするものになりました。
前提として:私たちの状況&望んでいた暮らし
ニューヨークからニュージャージーに引越して良かった点を挙げる前に、私たちの状況やどんな暮らしを望んでいたのかの前提が下記になります。
- 子ども無しの夫婦2人暮らし
- 夫婦ともにリモートワークが可能
- 緑のある環境で、春夏秋はバックヤードでBBQをしたりのんびりしたい
- 夫婦それぞれのオフィス部屋を確保できる(1 Bedroomは狭すぎた)
- 友人、家族が泊まれて、みんながくつろげる広さ(1 Bedroomでは無理)
- 広いキッチンで料理をしたい(料理道具を増やして、そのための収納もふやしたい)
- 思いついた時に車でいろいろなところへ行きたい
- 都会も郊外の暮らしも体験できる地域
- 家の購入は将来的な資産になるように(家の立地がとても重要)
ニューヨークでは、1 Bedroomのアパートに住んでいたので、空間が広くなることが何よりも大切でした。この広いアメリカで、空間が狭かったり車を持たない生活をしているのが、いろいろな可能性を制限しているようにも感じていました。それだけマンハッタンの生活はアメリカの中では特殊なのだと思います。
前提をふまえて:ニューヨークからニュージャージーに引越して良かったこと
箇条書きでいくつか挙げていますが、どれもニュージャージーではなくても郊外なら体験できることだと思います。〈マンハッタンとの比較での良かったこと〉としてみてください。
以前のように10分ちょっとでマンハッタンの行きたいお店などに行くことはできませんが、車や電車で行ける距離ではあるし、必要な時だけマンハッタンに行くといった、暮らしのバランスがとてもいいと感じています。
地下室やガレージも含めると、マンハッタンの時の4倍以上の広さになりました。夫婦それぞれ違う階にオフィス部屋をもつことで、日中お互いに音が干渉しないのはストレスフリーです。
リビングやサンルーム、季節の良い時はバックヤードも含め、くつろげる場所をいくつか設けることで、家にいても気分を変えることができるようになりました。(夫はよくChange the scenery! と言ってキッチンのヌークで仕事をしていますw )
元々は家具や雑貨のプロダクトデザインとインテリアデザインが本業だったので、自分のスキルを家のアップデートに活かせるのがとても嬉しく、ものすごく楽しいです。木工作業のツールをもっと揃えていきたいと思っています。
私たちは料理をよく作るほうで、特に夫はこだわりが強く、まるで実験をするかのように料理をします。そのため、道具や機器を増やしたかったのですが、マンハッタンのアパートのキッチンはとても狭く、収納も少なかったので諦めていました。
今は広いキッチンになり収納がプラスになったので、スタンドミキサーなどの機器を増やしました。料理すること自体を楽しみ、料理やお菓子のレパートリーも増え、毎日の食事もさらに楽しくなりました。
バックヤードが広いことで、背後の家と距離があり、とても開放感があります。芝刈りや落ち葉の掃除などの手入れはマメにやらなくてはならないですが、今はそれも経験かな、と思っています。
バックヤードには鹿やウサギ、きつね、ブルーやレッドのきれいな鳥がやってきます。
マンハッタンでは車を持っておらず、たまにレンタカーを借りたりするくらいで行動範囲は主にニューヨークになっていました。
今は思いついてすぐに海や遠い街などにも簡単に行けるし、運転も好きなので、とてもうれしいです。買い物をする時に、持ち歩く重さを考えなくていいのも助かりますね。
アパートの時には、設備や機器関係で問題が発生したらすぐにビルメンテナンスの人が来てくれて直してくれていましたが、持ち家となったらそうはいきません。
古い家はやっぱりいろいろな問題が発生します。でもその都度プロを呼ぶのではなく、できるだけ自分たちで原因と解決方法を探して、直していくようにしています。プロじゃなくても意外とできることってたくさんあったんだな、と気づきました。
私は壊滅的に植物を育てるのが下手なのですが、これもやはり経験が無いからで、失敗もありつつ試行錯誤しながら夏はトマトやきゅうりを育てています。きゅうりのみずみずしさと美味しさに感動しました!少しだけしか使わないのに大量な束で買わなければいけないハーブやバジル、パセリなどはかなり重宝しています。
大葉だけは苗を植えたら勝手に増えてきてくれました。わざわざ遠いミツワで買わなくても良くなって嬉しいです。
Financial District のアパートの窓から見える緑といえば、ガバナーズアイランドくらいで、窓の景色から季節を感じることが難しかったのですが、今はどの窓からも樹々を見られるのはとても嬉しいです。
家が広くなったことにより、ニュージャージーの真ん中あたりに住んでいる義家族とイベントことはもちろん、それ以外でも我が家に来て過ごすことが増え、以前と比べて心理的な壁が無くなり近くなったと感じています。
正直、もうバスルームが1つしかない家には住めないかもしれません。掃除は2倍になりますが、それを上回る便利さです。
今住んでいる地域はアメリカ人も多いですが、いろいろな国からの移民の人も本当に多く、ニューヨークの魅力の一つである民族のダイバーシティを引き続き、ここニュージャージーでも体験することができています。
実はニュージャージーでも南の方や地域によっては白人しか住んでいなかったりするので、事前に調べる必要がありました。
正直、マイノリティとしてはダイバーシティな地域はとても居心地がいいのですよね。
ニュージャージーでの生活費は下がったか?
答えは『ほぼ変わらない』です。
ニューヨークでは週2回は外食をしていましたが、ニュージャージーではそれほどしなくなりました。
ニューヨークでの当時の最寄りのスーパーがEatalyだったので、それに比べたら今はWhole FoodsやWegman’sなどに行っているのでもうちょっと親切な価格です。こういったスーパーの価格はニューヨークと差が無いです。
その分、ニュージャージーでは車関係の費用と電気・ガス・水道がもっとかかるので、相殺されています。
家を買う時に、ニューヨークでの生活費とニュージャージーでのそれが同等であることを試算しているので、ほぼ変わらないのは当たり前なのかもしれません。
モーゲージが終了したらその分は安くなる、という感じですね。
ニュージャージーに住むデメリット
残念ながら良いことだけではありません。デメリットもしっかりありますが、致命的ではないし少ないです。
予約が必要ないようなアジア系、中東〜東欧レストランはたくさんあってそれは好きなのですが、特別な日に行けるようなレストランが数件しかない…です。それでもニューヨークだったらこのクオリティでは出されないだろうな、という感想です。そのため、結局マンハッタンのレストランに行くことが多いです。
ジャージーシティだけは他のニュージャージーと異なっていて、美味しいピザレストランやカフェなどがあります。
私はもともとフィジカルな物のデザインをしていたので余計にそう感じるのかもしれませんが、やはりネット上やデジタルで情報や体験を完了させるよりも、目の前で見たり触ったりする五感に響く刺激がもの足りなくなります。そのためにはやっぱりちょこちょこマンハッタンに行く必要があります。でも毎日である必要は感じていません。
ニューヨークのトレンドをベースにしたマーケティングやビジネスを運営している方には、ニュージャージーの暮らしは全然向かないかもしれません。
家探しをする時に
私たちが家を探す時に助けになったのが下記です。
ネットでやみくもに家をさがしている時、気づくと何時間も経ってしまっている上に、お気に入りにものすごい数の家を入れていて選べず、沼にハマってしまいました。
なので、譲れない条件をリストにして優先順位をつけることで、効率的に確実に住みたい家に辿り着くことができました。内見を繰り返すうちに、このリストも更新して精度をあげて行きます。
リスト化 → 優先順位は、やっておくと仕事でもプライベートでもたいていの事がなんとかなりますね。
一度、街をしっかり調べずに内見に行き、私はその家がとても気に入ってオファーを入れたい!と興奮しました。多少気になる点はありましたが、目をつぶってもいいと思っていました。しかし夫はとても冷静で、しっかり見た方がいい気がする、と賛成しませんでした。夫の気掛かりはその隣町で、街の雰囲気から治安が良くないことがわかる地域でした。
内見で家が気に入ってしまうと、どんな地域なのか盲目になってしまうことを防ぐためには、事前の調査がとても重要だと思った一件でした。夫が冷静で助かりました。
今はその家にオファーを入れていなくて良かった…と心からほっとしています。
▼ 家を買った時の詳細はこちら
まとめ
長くなってしまいました!
ニューヨークからのお引越しを考えている方へ、ニュージャージーの選択肢への参考になれば嬉しいです。
ではでは。