【読書本の棚 – 宮部みゆき編】今まで読んだ小説のリストとレビュー

こんにちは。ハピネコ(@happyneconyc)です。

こちらは今まで読んだ宮部みゆきの小説をリストにした本棚ページです。個別の記事にしていない本をまとめてリストにしています。記事にした際にはこのリストから外れます。

順番は好きなランキングではなく、ランダムに掲載しています。宮部みゆきは推理小説だけでなく、時代小説なども多くありますが、私は主に推理小説を読みます。いつか時代小説も読めたらと思っています。

読書用アプリに登録していた簡単な感想を一緒につけています。
読書レビューは読んだ後にすぐ書いた方が記憶も感情もフレッシュなのですが、過去に読んだ本をブログ記事にするのが難しく、時間がかかってしまいます。アプリはいつも読んだ後すぐに記載するようにしています。アプリには文字制限があるので、書いている内容が不十分ではありますが、読んだ後の率直な感想を書いています。

長い長い殺人

宮部みゆき 長い長い殺人 読書レビュー

まさかのお財布が語り手の推理小説。今の時代だと携帯電話になるのだろうけど、当時だと誰もが持ち歩くと言えばお財布ということなのだろう。

どうやって事件が解決して行くのかと思えば、そこはお財布がしっかり見ていたりすることと、あの探偵さんがあっぱれな捜査。どんな安いお財布でも人間のように自分のことや状況を語っているから、私も自分のお財布を粗末に扱えなくなる。口金をカタカタ言わせてやる、などの表現が可愛くてとても面白かった。

R.P.G.

宮部みゆき RPG 読書レビュー

ネット上のチャットから作られた擬似家族。チャットって懐かしいな!とか思いながら読んだ。顔も合わせたことのないおじさんたちを「お父さん」「お母さん」と呼ぶことに抵抗はないのかな・・・。私には無理。

なぜ一美は悲しむのでは無く、初めからそんなに怒ってるんだろうと思いながら、真犯人にビックリした!伏線がいろいろあったのに相変わらず自分の推理力のなさにガッカリ。警察が犯人を炙り出すために取調室で演技をするところは、アメリカの刑事ドラマみたいで面白い。日本の警察もそうやって捜査したりするのだろうか?

理由

宮部みゆき 理由 読書レビュー

今まで読んだどんな本よりも登場人物が一番多かった気がする。最初はストーリーにのめり込むまでに時間がかかったが、これだけ人が多くても話がごちゃごちゃごちゃにならずに読者に読ませるのはすごい技!

宮部みゆきの「火車」ではサラ金や自己破産についての知識を得られたけど、この本では不動産の競売とその法の穴をくぐって良からぬことをする輩について初めて知った。こういう状況には関わりたくはないけど、身近では無い知識を得られる小説というのは本当に感謝。やっぱり知識は自分を守ることにもなる。

火車

宮部みゆき 火車 読書レビュー

「火車」とは悪事を犯した者を地獄へ運ぶという、火につつまれた車や妖怪を意味するらしい。590ページとかなりのページ数があったのに2晩で読んでしまった。カード破産の悲惨な状況がそれほど先を読ませる。すごく地道な捜査から徐々に紐解かれる美女の本当の姿。自分が真っ当な身分で生きるために、寒気がするほどの恐ろしいことを計画し実行する。生きる執念がすごい。

エンディングはあえてフワッと終わってるのが、評価が分かれそう。私は頭の中で、しっかり逮捕までされるところまでイメージしたので良し。ひとつ疑問なのは、あれ程賢い喬子があんな感情的で精神的に幼い男を婚約者に選ぶだろうか…?

誰か―Somebody

宮部みゆき 誰か 読書レビュー

主人公の杉村三郎は終始、義父は財界人の大物だが自分はただの平凡なしがないサラリーマン、という雰囲気だけど、梶田さんの過去の辿りかたや、梨子や聡美に対する洞察力はまるで刑事のように鋭い。しかも物腰も柔らかく、道から見えたお婆さんと気軽に話して情報をもらおうとしたり、菜穂子を痴漢から守って結婚にまで至っているのは全然平凡ではないと思う。

少し途中の話が長い感じもしたが、最後は驚き。聡美さんのその後が気になるところ。

楽園 (上)

宮部みゆき 楽園 読書レビュー

「模倣犯」を読んでから読むべき本だった。9年前滋子に何があったのかサッパリ分からずに読み進めてしまった。

息子が事故死してしまった母親からの依頼で、その息子に人の記憶を観る力があったのかを検証していく。ジャーナリストの仕事の進め方がまるで刑事さんのようで驚く。

でも刑事さんのように権力で情報を聞き出せるわけではないので、やりようによっては悪い印象も与えかねないのだなあと、納得。果たしてその息子さんには特殊な能力があったのか?上巻までは、「楽園」というタイトルの意図がまだ見えない…

楽園 (下)

答えを探すために周りをどんどん巻き込んで知りたい情報を得、真相に近づいていく滋子。その巻き込み力がすごいのと、立ち回りの賢さに驚いた。時々自分の立場を嘘ついて取材もしてたが、それも全ては答えを見つけるため。

そして敏子さんも決してぼうっとしてる普通のおばさんなどではなく、人の気持ちを汲み取ってしっかり行動できる人だった。茜の行動は想像したくない程残虐で、だからこそ両親も15年も表に出せなかったのだと思うととても辛い。身内に茜のような人がいたら自分ならどうしただろうか。

登場人物にとって辛い事ばかりだったので、最後はハッピーエンドで終わるのがとても嬉しい。

まとめ

宮部みゆきを読み始めたのはほんの数年前で、知り合いから「楽園」の2冊を譲ってもらってからほかの本も読み始めました。

どの小説もものすごく複雑なシステム(サラ金や自己破産など)を緻密に調査していないと書けないと思うので、ストーリーを完成させるのにどれほどかかるのだろうと感銘を受けました。

宮部みゆき好きの方がオススメする「模倣犯」をまだ読んだことがないのですが、5冊もあるのと内容が重たいと聞いているので、かなり覚悟がないと読めない気がします・・・。

宮部みゆき好きな方、他にもオススメがありましたらコンタクトからメッセージをいただけると嬉しいです。

この他にも、アート系小説編、推理小説、ファンタジー小説編の読書の棚記事を作る予定です。

▼東野圭吾の読書本の棚はこちら

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